(本内容は、カナダのNewfoundland島のSt John's市にあるMemorial大学での海外留学についての第3回目のレポートです。第1回はこちら、第2回はこちらです。)
カナダで改めて感じること・・・
私は医学部基礎研究チームの中のCardiovascular groupに所属し、McGuire博士の研究室で「Protease-activated receptor 2 (PAR2)を介した血管拡張機能調節」、特に、糖尿病発症時にどのような機能変化が生じているかを研究しています。最近、「討論する」ことの重要性・意義、そして"楽しさ"を改めて痛感しています。
こちらでは、研究室ではLab meeting(その週行った研究結果の報告、問題点やその打開策、今後の実験方針などを討論)が毎週金曜日に、また、各グループ主催のJournal club(各研究室での研究内容の報告や関連論文の紹介、招待講演など)が隔週開催されています。
特に、Journal clubはグループの枠を超えて参加可能ですから、自分の専門以外のことを知る絶好の機会であり、違った分野の先生から意見をいただく大変貴重な機会です。幅広い知識は基礎能力を高める重要な要素と考えます。質疑応答には教職員はもちろん所属学生も積極的に意見を交換します。このような「創造的な討論」をする機会を多く経験するからこそ、はじめて「自分の考えを的確に表現する能力」を養っていけることを改めて実感しています。
日本に帰って、みなさんと有意義な討論の機会を多くもてるようにしたいな...と思う今日この頃です。
〜第4回に続く〜
こちらでの研究成果をJournal clubで発表する様子。(冷)汗?涙?
Journal clubの開催内容の掲示
招待講演の後でCalgary大学 Hollenburg教授とともに。研究内容について「討論する」時間をいただきました。貴重な経験でした。
Canadian Cardiovascular Congress に参加・発表し、他大学の先生方と貴重な意見交換ができました。
2010.03.13籠田智美
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