10月30日、摂南大学薬学部で第60回日本薬学会近畿支部大会が行われ、近畿圏内の薬学部からたくさんの人が集まりました。
その中で、今年度から新しく、薬学部の学部生を対象に催されたポスター発表において、健康生命薬科学科4年の土江さんが「ポスター賞」を受賞しました。
「ポスター発表」は日ごろの研究活動をポスターにまとめ発表するもので、物理系・化学系・生物系・医療系の4つ部門から合わせて約100題の演題が発表されました。ポスター賞は、ポスターの見栄えや、質疑応答が優秀な発表者に授与されます。
土江さんは化学系部門から「抗腫瘍活性化合物dehydroiso-β-lapachoneの全合成」というタイトルで発表しました。配属している薬化学Ⅱ研究室(指導:來海徹太郎准教授)では、天然に由来する生理活性成分を有機合成によって、簡単で効率的に作る研究をしています。これは、植物などから得られる有効成分がごく微量のためで、薬として利用するためには、たくさんの量が必要になるからです。今回、土江さんは、腫瘍細胞に有効な作用を示す化合物を作り、その内容を発表しました。
受賞を知った土江さんは「準備が大変でしたが、研究結果をまとめることの大切さを知りました。受賞できてとても嬉しいです。」と喜びを語り、今後の研究に意欲を見せていました。
2010.11.08学部広報委員
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