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研究室と教員

臨床薬学研究室

これまで、平均的な患者さんに平均的に効く医薬品が開発され、それを個性に富む患者さんに適用されてきました。その結果、同じ病気、同じ薬剤、同じ投与量でも薬の効く人、効かない人、副作用の強く出る人がおり、個別化医療(テーラーメード医療)の重要性が叫ばれるようになってきました。 当研究室では、薬物血中濃度解析や、遺伝子解析により、患者を個別化することにより、有効で安全な薬物療法の確立を目指して研究を行っております。 また、いまだ薬物療法が十分ではない抗がん剤の開発を目指して、新規抗がん剤の作用メカニズムを解析しています。このことを通して、新たな創薬ターゲットの探索を模索しています。さらに、抗がん剤は副作用が強く出ることが問題となっていますが、その副作用メカニズム、副作用発現要因を解析することにより、副作用の回避方法に関する研究を行っています。 これらを通じて、患者さん一人ひとりに対する医薬品の適正使用に貢献することを目指しています。