閉じる

最新情報

最新情報

2021.02.06
キャンパスライフ
大学院からのお知らせ
大学院 薬科学専攻修士課程ならびに、学位論文(博士)申請者の論文発表会が、厳重な感染予防対策の元で開催されました。

 2月6日(土)午前10時より、令和2年度における、大学院薬学研究科薬科学専攻修士課程(一般・社会人)の学位申請者による論文発表会が薬学部(浜甲子園キャンパス)において開催されました。

 一般の学生は研究室に在室して2年間の研究を行い、社会人修士課程の学生は職場での業務と大学院での勉学を通して、各々が感じた臨床上の疑問や問題点をテーマとして設定し、研究を行い、その成果を発表しました。

 今年度の発表者は7名で、成果をパワーポイントにまとめて発表を行いました。ピロリ菌のチアミン輸送タンパク質欠損が胃粘膜上皮細胞感染に及ぼす影響や、月経関連遺伝子の一塩基多型を対象とした遺伝子解析法の開発など、様々な研究テーマが発表されました。

 また午後1時30分からは、薬学専攻の博士学位申請者2名による発表会が行われました。

 一題目の発表では、「新規遺伝子検査用サンプリングキットの作製と遺伝子多型解析への応用研究」をテーマに、従来よりも安定かつ高効率な遺伝子解析が可能なキットの開発ならびに、これを利用した解析法の有用性について発表されました。
 簡便な解析法の確立により、多くの病院や、さらには街の調剤薬局などでも、薬剤師が遺伝子検査を行えるようになれば、セルフメディケーションの推進や、薬剤師が薬学的知見から、個々人の遺伝子情報を踏まえた処方提案を行うことができるなどの将来の可能性が示唆されました。

 二題目の発表では、「酸化ストレスに応答する糖鎖修飾酵素と脱共役タンパク質の発現抑制に関する研究」をテーマに、生体において抗酸化作用を示す物質の発現機序およびその発現に影響する因子の解析について発表がありました。
 このメカニズムがヒトに利用できれば、酸化ストレスの増加がその発生に関与しているとされる内臓脂肪蓄積関連の病態解析や、予防のためのアプローチの解明につながるなど、今後の臨床現場での応用が期待されます。

 会場には、多くの教職員や大学院生、学生が集まり、熱気に満ちた雰囲気の中で各発表者の研究成果を興味深く聴き入っていました。

 いずれも発表後には活発な質疑応答が行われました。会場からは数多くの質問が投げかけられました。またそうした専門的な質問にも発表者は臆することなく、これまでの研究結果をもとに的確に応答する姿がとても印象的でした。

 なお発表会は、座席間隔を空け、演者や質問者ごとにマイクを除菌するといった、厳重なコロナ対策の元、開催されました。

 

研究成果が発表されました。

学生、大学院生、教職員が集まりました。

興味深い研究に質問が相次ぎました。

質問にも的確に対応します。