武庫川女子大学薬学部 薬学科・健康生命薬科学科

　中央キャンパスのマルチメディア館にて全研究科の式典が行われました。開式の言葉につづき、博士課程修了代表者は氏名を呼ばれ、学位記（博士）を学長より手渡されました。それに続き、全学科の修士課程修了代表者に、修了証書（修士）が手渡されました。

　瀬口学長より学長式辞として、修了生に対して、本学の校祖（創設者）である公江喜市郎先生のお言葉を引用して、「真剣に勉学された皆さんは、学問真偽の広大無辺に下る、その前におかれた自己の未知なる現実に目覚め、未知なるがゆえに一生、学び続けなければならない。学問、芸術の道は今日で終わりではありません。むしろ今日が出発の日です。」と、述べられました。

　次に、生活環境学研究科長より、「学位をとったということで、そこで満足するのではなく、日々精進し、キャリアを積んで、ぜひ世界で活躍されることを祈念します。小さくまとまることなく、大きく自分を成長させて、羽ばたかれることを祈念しています。」と、祝辞をいただきました。その後、修了生総代謝辞では、これまでの研究指導に対して、先生方への感謝の言葉を述べました。

　中央キャンパスでの修了式終了後、浜甲子園キャンパスに移動し、総合薬学教育研究棟において薬学研究科の学位記授与式が行われました。篠塚 薬学研究科長より、修了生へ一人ずつ学位記が授与されました。

　その後、篠塚先生より、「コロナ禍の中で、みなさんは普通の世代では経験できないような困難を乗り越えて、今日に至っています。このような困難の受け取り方というのは人それぞれで色々な見方や評価をしますが、後ろ向きに捉え、後悔をするのではなく、このコロナ禍という時期に研究をして過ごしたという経験を是非プラスに受け取っていただきたいと思います。学位記は、一つの研究テーマを与えられ、それに取り組み、成果をあげたという証明であります。大学や大学院の目的が、「真理の探求」であるように、研究で成果を上げるということはその研究により、新しい発見をする、もしくは新しい考え方を証明したということになります。これらの成果を得たからこそ、今の学位記があるということになります。この未知に取り組む姿勢、論理的に物事を考えながら証明していくプロセスは、みなさんが社会に出てからも、これから色々な課題に取り組む上で、役に立つはずです。そしてこれからの人生の中で、よりスマートに課題に取り組み解決にいたる術を進化させていただきたいと思います。本学で過ごした時間での様々な経験が、みなさんの人生の幸せにアプローチすることをお祈りいたします。」と、お祝いの言葉が贈られました。

 

　今年度は、論文博士2名、修士課程7名（一般6および社会人1名）に学位記が授与されました。

 

　浜甲子園キャンパスにおける薬学研究科の修了式後は、研究室の教員や後輩が集まり、祝福の花束を受け取る姿が見受けられました。また、大学院での研究を共に頑張った仲間達と一緒に過ごす時間を名残惜しみつつ歓談する様子も印象的でした。

 

博士、修士の学位を授与された皆様、誠におめでとうございます。

今後、それぞれの道で更なる飛躍とご活躍をお祈り致します。

なお、本修了式は消毒や換気を徹底し、座席間隔を空けるといった厳重な感染症防止対策の下、開催いたしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【薬学部広報委員】

中央キャンパスのマルチメディア館	修了式の様子
ラビーからもお祝い	中央キャンパスで記念撮影
浜甲子園キャンパスの総合薬学教育研究棟	２年間の修士過程を終え、修了証を授与されました
篠塚学部長からお祝いの言葉を頂きました	学部長、岡田先生と一緒に記念撮影です