- 2020.01.25
- キャンパスライフ
- 大学院 学位論文(博士)(一般・社会人)申請者の論文発表会が開催されました
1月25日(土曜日)13時30分より、令和元年度大学院薬学研究科薬学専攻博士課程(一般)の論文発表会が、薬学部(浜甲子園キャンパス)にて開催されました。
発表会は、薬学専攻(課程博士)、薬科学専攻(課程博士)、薬学専攻(課程によらない博士)の学位申請者4名が研究成果を口頭発表しました。
お薬が持つ苦味は、小児やお薬をたくさん服用する高齢者にとって抵抗が強く、正しい服用の妨げとなります。正しく服用されなければ、期待された薬の効果が発揮されません。今回発表された研究では、苦味を示す構造の特徴や苦味を抑制する化合物とその抑制機構について調べた成果が示されました。より服用しやすい製剤の開発につながることが期待されます。また、体内の薬濃度をより効果的に測定するための新しい解析法や新しい抗がん成分を探索した研究成果についても発表されました。
会場には、教員はもちろん、学部生、さらには大学院生や卒業生、職場の方々も多く来聴しており、会場全体が熱気に満ち溢れていました。発表後は活発な質疑応答が行われました。
会場にいる色々な分野の聴講者から数多くの質問が投げかけられました。それらの質問に対して、発表者もこれまでの研究で得られた研究結果や知識をもとに的確に返答していたことがとても印象的でした。
課題や問題点の抽出、実験や検討すべき項目の洗い出しと実施、結果に対する考察を繰り返した経験を経て、幾まわりも成長した大学院生の発表態度はとても頼もしいものでした。大学院で得られた経験は、これからの生活でもおおいに役立つことでしょう。大学院で学ばれた修了生の皆さんの、今後の更なる活躍が期待されます。
【薬学部広報委員】