よくあるご質問
Q薬剤師国家試験に対してどのような対策が取られているでしょうか
薬剤師国家試験の受験資格は、「薬学部の正規な課程を収めて卒業すること」が要件となっています。"薬学の正規な課程を収めて"とは、6年制薬学科の必修科目の試験にすべて合格することです。そこで、薬剤師国家試験対策の第一は、予習、復習の学習習慣を身につけて日常の授業内容をしっかり学習することです。それに加えて、本学では、卒業目前に試験問題中心の国家試験対策を行うのではなく、1年に入学した時点より卒業に至るまで、国家試験の合格を目指してのみなさんの学習方法に幾層にも対策を重ねて、社会で活躍できる薬剤師の育成を目指しています。具体的には以下の通りです。
[I]下級学年(入学後~2年次)において、リメディアル(補講)教育と習熟度別授業を行います。
(1)高校で履修していない科目について、リメディアル(補講)科目を開講して、スタート時点で、高校における履修科目の取り方により、有利・不利ができるだけ出ないようにしています。
(2)不得意科目の授業内容を理解するために、習熟度別授業を行います。不得意科目、得意科目はだれにでもあるもの。不得意科目は、習熟度別授業で内容を完全に理解できるように、ゆっくりと、且つ、丁寧に学習を進めることができるようにしています。この授業は、平成26年に開設した「薬学教育推進センター」所属の科学の基礎教育に秀でたセンター長以下、若手教員5名を中心として行います(薬学教育推進センターについてはこちら)。
(3)学びを確かなものとするために、演習や実習の時間が多く設定されています:習ったことも、実際に使ってみなければ身につきません。多くの授業で、演習科目を設定して、実際に上手に知識を使えるか確認する演習時間を設定しています。そこでは、講義形式ではなく、文字通り演習形式で、複数の学生に対して、複数の教員が付いて指導を行っています。また、実習時間では、小グループの議論(SGD)を交えて、ただ単に実習として技能を学ぶばかりでは無く、SGDを通じて、お互いの知識や技能を確認しあう討議の場を設けています。
(4)1~3年次の学期末にはその学年の確認試験とその解説を行い、知識の定着を図ります。
[II]4年~6年においては:共用試験(OSCE, CBT)と国家試験対策を段階的に行います。この3年間は国家試験対策の最重要期間です。
(1)国家試験の出題分野に対応した複数の科目群を各学年に階層的に、且つ時期別{前期・後期・特別学期(1~3月)期}に配当し、切れ目なく対策講義(集中演習、模擬試験とその解説講義、演習科目群)、実習群(プレファーマシー実習I~IIIを配置しています。
(2)更に、各学年においては、適宜、模擬試験を複数回導入して、学習の進捗度と達成度を評価しています。結果は、各研究室の指導教員や、クラス担任から、弱点補強についてアドバイスを受けることにより安心して専門科目群の履修が可能です。