2月4日(土)午前9時30分より、令和4年度大学院薬学研究科薬科学専攻修士課程(一般)の学位申請者による論文発表会が開催されました。
今年度の発表者は8名で、それぞれの研究室でテーマに沿って、2年間行ってきた研究成果の発表を行いました。発表テーマは「マウスメラノーマ細胞における血小板との相互作用を介したがん悪性化機構の解明」、「高グルコース及び高コレステロールが細胞死とパーキンソン病関連タンパクの発現に及ぼす影響について」、「(+)-Dichroanal Aの不斉全合成研究」や、「気相下における角層プロテアーゼ活性に対するスキンケア素材の促進効果」など、病気の機序解明や、薬の合成、化粧品素材の研究など多岐にわたりました。
課題や問題点の抽出、実験や検討すべき項目の洗い出し、結果に対する考察を日々繰り返してきた大学院生の発表姿勢はとても頼もしいものでした。大学院で得られた経験は、これからの新たな研究や、職場の中でおおいに役立つことと思います。
また午後1時30分からは、薬学専攻の博士学位申請者3名による発表会が行われました。発表テーマは「とろみ調製食品と内服薬混合使用時の薬物苦味抑制および薬物溶出性に関する研究」、「核酸系化合物を用いたスルファメトキサゾール/トリメプリム合剤ならびに抗精神病薬の苦味抑制に関する研究」、「服薬アドヒアランス向上を目指した剤形創製に関する基礎的検討ー口腔内速崩壊型ミニタブレットの調整および合剤における薬物間苦味相互作用の評価」でした。発表された成果は苦味を呈する薬剤をより服薬しやすく、また小児や高齢者など嚥下に問題のある患者でも服薬しやすい剤形の開発において重要な知見を提供しました。
会場には、多くの教職員や大学院生、学生が集まり、各発表の研究成果を興味深く聴き入っていました。いずれも発表後には活発な質疑応答が行われました。
これまで修士課程・博士課程で学ばれた皆さんの今後の更なる活躍が期待されます。
研究科長による開会の辞
|
修士課程演者の発表
|
充実した研究発表
|
会場の様子
|
博士課程演者の発表
|
活発な質疑応答
|
【薬学部広報委員会】