- 2024.06.12
- 薬学科
- 受賞
- 薬学科6年の学生二人が、日本薬学会第144年会で学生優秀発表賞を受賞しました。
本学薬学科6年の前嶋咲希さん、後藤祐佳里さんが、3月28-31日にパシフィコ横浜で開催された日本薬学会第144年会ポスター発表の部門において学生優秀発表賞を受賞しました(発表時は薬学科5年生)。
前嶋さんの発表演題は、「乳がん治療薬タモキシフェン耐性細胞の解析と既存医薬品を用いた新治療戦略の開発」です。治療が難しい乳がん細胞の性質を解析し、体に大切な必須微量ミネラルの亜鉛が、がんの再発を防ぐ鍵を握っていることを明らかにしました。
後藤さんの発表演題は、「トリプルネガティブ乳がん細胞の温度感受性と新治療戦略」です。トリプルネガティブ乳がんを含む進行が早い乳がんの悪性化には温度が重要な役割を果たし、そのメカニズムをはじめて明らかにしました。
前嶋さんと後藤さんは、卒業研究で薬剤学分野(未来医療創薬イノベーション研究室、指導教員 中瀬朋夏教授)に所属し、「乳がんで苦しむ人悲しむ人をゼロにしたい!未来をひらく薬の開発にチャレンジ!!」をモットーとして、新たな乳がん治療法の提案につながる基礎研究をコツコツと進めてきました。
「受賞できて嬉しいです。卒業研究や学会発表で頑張った経験は自信になります。」「研究を一緒に進めたチームのメンバーに感謝します。今後も患者さんのための研究を進め、自身も成長したい。」と話しています。
本賞は、厳正な審査の結果、将来の発展が期待される研究発表をした学生に対して贈られます。今回は、熱意に溢れ、わかりやすいこと、学術上注目すべき、将来が期待できる研究内容であったことが評価されました。