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最新情報

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2019.11.16
キャンパスライフ
今年度の第2-3期実務実習生による発表会が開催されました。

令和元年11月16日(土)9時30分より、薬学部講堂(浜甲子園キャンパスP5-242)において、発表テーマ「長期実務実習を振り返って」と題して、今年度の第2-3期実務実習生による発表会が開催されました。

 冒頭、篠塚学部長より「実習期間はいかかでしたでしょうか」との問いかけがあり、続いて「現場では、良いことも悪いこともあり、色々な経験をされたと思います。しかし、その経験はみなさんにとってすべて教材であり、糧であり、将来のバネになるはずです。ですので、現場で得た経験をバネに変えようと、みなさん自身でこれから工夫していただきたいと思います。本日の総括発表会は実習で学んだすべてが出ています。それぞれの問題や疑問を解決する場ですので、発表する人は発表に集中し、聴く人は積極的に意見交換をしてこの時間を有意義に過ごしてください。」とのご挨拶がありました。

その後、今年度第2-3期の実務実習生により、ポスターを用いた発表が行われました。

 発表では、実習施設の概要や特徴、実習内容の説明からはじまり、実習を進める中で工夫した事柄、苦労した点、それらの解決策、反省点などが詳しく発表されました。

 病院における実務実習では、実際に現場で出会った症例で、抗がん剤の副作用対策やについて紹介がありました。副作用で皮膚障害が起こりやすい抗がん剤であるセツキシマブの治療に携わった学生からは、皮膚障害の起こるメカニズムや治療効果を論文で調べ、副作用対策のお薬を医師に提案し、服薬指導をしたことについて発表がありました。

 薬局の実務実習では、地域医療を支える現場として、様々な症例や現場の抱える問題点を考察しながら、具体的な説明とともに発表がありました。在宅での治療に関わった学生からは、実際に患者さんの自宅での行動や生活を見ることで、必要なお薬や必要ではないと考えられるお薬が提案できたこと、さらに、処方せんだけでは全てを理解するのは不可能なため、患者さんと他職種との連携を図り、状況を把握することでより良い薬物治療ができるとの発表があり、最後に薬剤師はモノ(薬)ではなくヒトという観点から業務を遂行することで、より良い薬物治療ができるのではないかと提案していました。

 実習学生の発表に引き続き、実務実習担当の内田先生から「一生に一回きりの実務実習でしたが、今日はその成果を友だちや指導薬剤師の先生方の前で発表できましたか。実習では医療について学ぶことも大切ですが、医療人としての覚悟が重要になってくると思います。心構えもはじめ良き医療人になれるように、振り返って考えてみてください。」と総括があり、この後も実務実習に関わる学生達にとってとても有意義なお話を頂きました。

 指導薬剤師の先生方には、お忙しい業務の中、実務実習のご指導をいただきありがとうございました。先生方のご指導のおかげで、学生個々にしっかりと成長することができた印象を得ました。引き続く第4期の実務実習の成果が期待されます。

【薬学部広報委員】

はじめに、篠塚学科長から開会挨拶がありました。


学生同士で意見交換をしながら討論しています。


先生にも臆することなく発表しています!


現場で学んだことをみんなに発表することができました。


先生からの質問にもしっかりと答えます。


最後に内田先生の総括がありました。