- 2020.02.17
- キャンパスライフ
- 健康生命薬科学科卒業生による公開発表会が開催されました。
2月14日(金曜日)の午前9時から、薬学部の浜甲子園キャンパスにおいて、健康生命薬科学科11期生による研究成果の公開発表会が開催されました。
今年度は、口頭発表が7演題、ポスター発表が24演題でした。薬学部の教員や大学院生、健康生命薬科学科の学生をはじめ、多くの関係者が発表を聴くために集まりました。
まず口頭発表では、パワーポイントによるスライドを使って、順次研究成果を発表しました。今回の発表では、経口投与化を目指したペメトレキセドエステルプロドラッグの合成及び評価、水耕栽培ポトスから溶出される水の変質抑制物質の研究、GATA2がエネルギー代謝に及ぼす影響の基礎的検討、乳がん幹細胞用細胞の維持機構における亜鉛の役割の研究など、多岐にわたる分野・領域における成果の発表を通して、薬学部ならではの充実した研究、議論にふれることができました。
多くの来聴者が居たにも関わらず、発表に臨んだ学生は皆堂々としていて、限られた時間の中で十二分に研究成果を発表することができました。発表後、会場から投げかけられた多くの質問にも臆することなく、適切で丁寧な応答が印象的でした。
口頭発表終了後は、ポスター発表が行われました。研究成果をまとめた大きなポスターに、多くの参加者がじっくりと見入っていました。いずれのポスターも、研究成果が分かり易く伝わるように工夫され、卒業生の努力の軌跡がしっかりと伺えるものでした。
ポスター発表の場合、口頭発表とは異なり、発表者と聴き手が物理的にも心理的にも近い距離でいろいろ議論できるのが醍醐味のひとつです。今回もその例に漏れず、各ポスターの前では、教員だけでなく学生からも多くの質問や意見が飛び交い、対する卒業生も練習の成果を存分に発揮できたようで、落ち着いた対応や熱心に議論を交わす姿が目を引きました。
発表会を通して課題を成し遂げたという経験や達成感が、学生たちにとって大きな自信に繋がったことでしょう。それを表すかのように、発表会を終えた学生たちは、とても清々しい顔をしていました。この小さな研究者たちが、将来色々な領域で大きく飛躍することが心から期待されます。
【薬学部広報委員】