- 2020.07.06
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- 薬学研究科修士課程の生嶌千菜美さんが、日本薬剤学会永井財団大学院学生スカラシップを受賞しました。
本学修士課程2年の生嶌千菜美さんが、日本薬剤学会第35年会(熊本、誌上開催)で日本薬剤学会永井財団大学院学生スカラシップを受賞しました。演題は「ドラッグリポジショニングによる酸化ストレス分子機構を標的とした難治性乳がん治療戦略の開発」です。本研究は、悪性度が高く、治療が難しいトリプルネガティブ乳がんに対して、別の病気向けの2つの薬剤を併用投与すると、効果的かつ安全に抗がん活性を示し、その機序にシスチントランスポーターを介する新たな細胞死実行メカニズムの制御が重要であることを明らかにしました。
生嶌さんは、大学4年生の卒業研究の時から薬剤学研究室に所属し、中瀬朋夏教授の指導のもと、研究を開始しました。研究テーマは、未だ詳細が分かっていない乳がんの仕組みを解明し、治療薬を見つけ出すことです。これまでの先輩からのデータを引き継ぎ、松井千紘助教とともに研究を進め、その成果が評価されました。
生嶌さんは、「受賞できてとても嬉しいです。これからも、乳がんの新たな治療方法の開発に役立つ研究に、一生懸命チャレンジしていきたい。」と話しています。
本賞は、永井記念薬学国際交流財団の援助のもと、大学院生の研究発表を奨励し、日本薬剤学会年会の発表演題の中から厳正な審査の上、優れた研究を行っている大学院学生を表彰するものです。