- 先生
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中瀬朋夏 先生
- 薬剤学研究室
Q:誕生日を教えてください。
中 : 誕生日は8月です。
イ : 夏生まれなんですね!では、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください。
中 : 好きな食べ物は、「えび」です。嫌いな食べ物は、「特にない」です。何でも食べます。
イ : えび好きなんですね!
Q:宝物は何ですか?
中 : 宝物は、いっぱいあるけど、「ノート」が宝物です。大学では、講義でノートとりますよね?そのときのノートは、今も取って置いています。私は、大学の授業を初めて受けた時、高校の授業とちょっと違うなと思って。大学では、教科書の内容だけでなく、先生の専門分野とか、教科書に載っていない最新の医学・薬学に関することを話されるので、これはLIVEだ!と思いました(笑)。 アーティストの歌もLIVEで生の声を聞くのとCDで聞くのとでは、違うじゃないですか。それと同じで、大学の授業もLIVEなんじゃないかなぁ?と。そのときにしか聞けないと思ったから、授業中にものすごくノートをいっぱいとっていました。逆にいま自分が授業する立場になったので、学生さんに参加してよかったと思ってもらえるLIVEを目指しています。
イ : 先生の授業、すごくわかりやすいです。
中 : 覚えるところは徹底的に覚えて、順序立てて理解することが大事です。ぜひともアリーナ(前の席)に座っていただきたい!
イ : はい、できるだけ努めます(笑)。
Q:オススメスポットはどこですか?
中 : 「甲子園球場」がお勧めです。一塁側のスタンドを見て下さい!ラビーちゃん(武庫川女子大学のマスコット)がいます。年に何回か、野球の試合を見に行きますよ。あと米国フロリダに、NASAケネディ宇宙センターっていうのがあってね、そこはすごい!!今までの旅行で1番感動しました。NASAケネディ宇宙センターからは遠いけれど、発射台を見ることが出来て。宇宙開発の歴史とか、実際に使っていたシャトルの中とかを見ることができ、夢のようでした。さらに、月に行きましたよね、「アポロ11号」が。その時の管制システムのコンピューターやモニターが当時のまま残っているところで、アポロ開発の経緯を綴ったドキュメンタリーを大画面で観ることができるんです。臨場感あふれ、当時の苦労や感動がひしひしと伝わってきました。
イ : おもしろそうですね!アメリカに行った際にはぜひ行きたいと思います! 先生が所属している研究室のアピールをお願いします。
中 : 笑いの絶えない元気で明るい研究室です。高橋幸一教授主宰の薬剤学研究室に私は所属しており、助教1名、助手1名、大学院生2名、6年制(薬学科)の5年生 12名、4年制(健康生命薬科学科)の4年生2名がいます。 薬の作用や病気に関連する因子を見つけ、それをコントロールすることにより新薬や新規治療法の開発へ向けた研究に取り組んでいます。研究テーマは、1)貼り薬で全身アレルギーの制御を目指した経皮吸収に関する実験、2)漢方薬が西洋薬の薬物動態に及ぼす影響、3)病態形成に関与するトランスポーターを解析し、トランスポーターを標的とした新薬開発を目指している研究、4)疾患における細胞死の謎を解きながら、薬物送達システム(DDS)やトランスポーターを応用した細胞死制御による治療に向けた研究です。
イ : トランスポーターを制御して病気を治そうという研究があるんですね。面白いです。
Q:研究室ではひたすら実験?
中 : 研究室ではもちろん実験もやりますが、忙しい合間を縫って、みんなで甲子園にプロ野球を観に行ったり、外にお食事に行ったりします。お誕生日会もやっています。薬友会主催のスポーツ大会では、研究室メンバーで、おそろいのTシャツを作って着用し、盛り上がっています。(笑) 昨年度、卓球大会準優勝だったんですよ。研究を通した貴重な経験、沢山の思い出、さらに研究室で出会った良き仲間・先生は一生の宝です。薬剤学研究室ではいつも誰かが笑っています。楽しいので、いつでも見学に来てください。
イ : すごく興味が沸きました。また見学に行きます!
Q:研究で忙しそうですが、マイブームがあれば教えてください。
中 : マイブームはこの歳で、なぜかよく動物園に行きます。
イ : 好きな動物は何ですか?
中 : 好きな動物・・・カピバラかなぁ?・・・。(笑) カピバラとかレッサーパンダとかシロクマが好きです。
イ : カピバラグッズ、集めたりされますか?
中 : グッズは集めてないです。(笑) なんかあのー、のっそりした感じが好きです。動物の行動を観察するのは楽しいですよ。動物園に行ってみたきっかけですが、学生さんに、「最近どこに遊びにいくの?」って聞いたら「動物園行きますよ」って言っていたので、「それはないやろ〜(笑)」って思いながら、動物園に行ったら結構面白かった…。若い人が面白いと思うことは、本当に面白いなぁ、と思いました。
イ : そうなんですね!私たちも今度動物園に行こうと思います!
Q:学生時代はどんな風に過ごしていましたか?
中 : 大学の時はクラス制で、そのクラスがとても仲がよく、テストが終わるごとにみんなで集まってイベントの企画をしたりしていました。
イ : 今、私たちもしています!楽しいですよね!
中 : 大学院では研究に没頭し、気分転換にスポーツをしました。学生生活で学んだ知識や技術、研究に対する姿勢や志は、現在の自分自身に大きく影響しています。皆さんも、学生時代にいろんな先生や仲間に出会い、たくさんの経験を通して、成長して下さい。
Q:武庫女生のイメージを教えてください。
中 : 武庫女生のイメージはかわいらしくて素直っていうイメージです。何か自然な感じが凄くいいなぁって。こうやって学生さん達と話するのがすごい好きですね。元気になれます。
イ : 私たちも先生とお話しするのが、すごく好きです!
中 : 皆さん、「フロンティア精神」を大切にして下さい。「フロンティア精神を持って!」って難しく聞こえるかも知れないけど、目標に向け、目の前にあることからコツコツ努力して、継続して下さい。逃げず、ひるまず、挑戦していくと道は拓けますよ。そうすれば、将来、どんな環境でも頑張れる力がつきます。そして、活躍の場が増えると思います。
イ : わかりました!何事も挑戦していこうと思います!
Q:武庫女の好きなところはどこですか?
中 : 好きなところはいっぱいありますよ。校舎が綺麗で設備も充実してます。あと、先生、学生さん、事務職員の方、みんな親切な人が多いと思います。親切な友達多いでしょう?
イ : 確かに、そうですね!そして、学習するのに最適な環境が整っていると思います。デンマーク製の家具もおしゃれです。
中 : あと学内行事が盛大ですよね。入学式とか卒業式とかも豪華でね。
イ : そうですね。びっくりしています。
Q:なぜ武庫女を選んだのですか?
中 : 私は、「人の病気を治す医学に携わりたい、医学に関連するような仕事をしたい」と思っていました。私が高校生の頃に、日本人初の宇宙飛行士、毛利衛さん、日本人女性初の宇宙飛行士、向井千秋さんが、宇宙でいろんな実験をしている様子を映像で見て、「サイエンス」って凄くおもしろいなぁ!と思ったんです。高校の時は生物部に入っていたし、まぁサイエンスが好きだったんですね。サイエンスを通して、病気の予防や治療に貢献したいと考え、薬学部を選びました。その私の夢をサポートしてくれる環境と雰囲気が武庫女にありましたので、武庫川女子大学薬学部に入学しました。
Q:先生が学生だった頃と今とで変わったところはありますか?
中 : 変化があったと感じるのは、情報社会になったなぁというところですね。インターネットが普及して、欲しい情報がすぐ手に入るようになったし、携帯電話ですぐに電話やメールができ、変わったなぁと思います。私たちの時代ではポケベルだったんですけど、大学4年生でようやく携帯電話を持ち出す人がちらほら出てきましたね。当然のことですがMUSES(学内ネットワークの教育支援システム)もなくて、成績も全部掲示板で貼りだされていましたね。
イ : えー!!
中 : 初めはすごく嫌だったけど、クラスが仲良かったこともあり、合格の人は不合格の人に勉強を教えてあげてましたよ。
イ : 勉強に対する雰囲気は大事ですよね。私達も皆で、一致団結して、目標に向かっていきます。
Q:武庫女生へのメッセージをお願いします。
中 : 自ら勉強する姿勢を身につけて、表面だけではなく本質を理解して下さい。そして、努力を惜しまず、力を注いで下さい。勉学に関しては、最低限の努力で突破してやろうと考えると後悔します。60点取ろうと思ったら、80点以上の努力が必要で、100点を取れる人は、120点分の勉強量が必要と思います。武庫女の皆さんは真面目なので、やれば必ずできます!頑張って下さい。研究では、安定したデータを取得するために、記録をしっかり取ることを心がけて下さい。試薬のメーカーやどの器具を使って測ったか、どの場所で行なったかなど、事細かに絵や文字で書いておきましょう。こうした記録は、実験がうまく行かなかったときや、初めて自分で実験系を立ち上げるときに役立ちます。記録上手な人、記録をきちんと整理できる人は、実験ができるようになります。
イ : アドバイスありがとうございます!頑張ります!
Q:受験生へのメッセージをお願いします。
中 : 皆さんの多様な可能性を伸ばす環境が整った大学だと思います。総合大学ですので、いろいろな視点から、物事を捉える力をバランスよく身に付けるチャンスがあり、専門では、基礎から臨床までしっかり勉強できます。私自身も本学で学んだおかげで、卒業後、好きな研究の道へ進むことができたと思います。学生のために、「熱い大学」です。ぜひ受験生のみなさん、一緒にここで学びませんか?(笑)
イ : ありがとうございました!!
(2010年3月11日インタビュー)